ビジネスアナリシススキル

 BABOK ®V3においては、ビジネスアナリストのコンピテンシーには大きく6つのカテゴリに分類されています。基礎コンピテンシーとされています。これらは、ビジネスアナリストにおいて必須のものであり足りない部分については、身につけていかなければならないものです。

1. 分析的思考と問題解決
2. 行動特性 
3. ビジネス知識
4. コミュニケーションスキル
5. 人間関係のスキル
6. ツールとテクノロジー

分析的思考と問題解決

 ビジネスニーズなど与えられたテーマに対して客観的に問題を分析し最善の回答により解決することはビジネスアナリストにとってとても重要です。具体的には、•創造的思考•意思決定•学習•問題解決•システム思考•概念的思考•ビジュアル思考があげられています。

行動特性

 行動特性は、ビジネスアナリシスに特有なものというわけではないものの、もちろん、ビジネスアナリストとして当然に要求される行動や態度を示したものです。具体的には、•倫理•個人的アカウンタビリティ•信頼感•仕事の整理と時間管理•適応力が示されています。

ビジネス知識

 ビジネス知識は、効果的にビジネスアナリシスを進めるために必要な知識です。ビジネス知識を持つことで、チェンジと関係する状況の構造や便益、価値、を支配する包括的な概念を、よりよく理解し効果的に業務を進めることができます。具体的には、•ビジネス感覚•業界の知識•組織の知識•ソリューション知識•方法論の知識があげられています。

コミュニケーションのスキル

 ビジネスアナリシスにとってコミュニケーションが効果的に行われることは、ビジネスアナリシスを進めるうえでとても有益です。なおコミュニケーションは、言語によるもの、非言語によるもの、身体を使ったもの、文字で書いたものなどさまざまな伝達手法を介して行われます。具体的には、•言語コミュニケーション•非言語コミュニケーション•文書コミュニケーション•傾聴があげられています。

人間関係のスキル

 人間関係のスキルとは、ビジネスアナリストが、経営陣やスポンサー、同僚、チーム・メンバー、開発者、ベンダー、顧客、当該分野専門家(SME)などさまざまな人たちと関係を構築し、協力し、コミュニケーションを図っていく能力のことです。ビジネスアナリストは、様々なステークホルダーからの支援を受け続きていく必要があります。具体的には、•ファシリテーション•リーダーシップと影響力•チームワーク•交渉による衝突解消•教えるスキルがあげられます。

ツールとテクノロジー

 ビジネスアナリシスを進めていくためには、ソフトウェアを利用します。それを通じて、ビジネスアナリシスを効果的・効率的に進め全体的な生産性を向上させます。具体的には、•オフィス生産性のツールとテクノロジー•ビジネスアナリシスのツールとテクノロジー•コミュニケーションのツールとテクノロジーがあげられています。