プロジェクトマネージャがコストを考えるための原価計算的思考

▼1▲ 原価の分類 個別原価計算のまとめ~その1~
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■ 第1回から、第11回にかけて、
個別原価計算の計算の特徴:製造直接費→賦課 製造間接費→配賦
具体的な費目の分類→直接材料費、間接材料費。直接労務費。間接労務費、直接経費、間接経費の分類という点について、具体的にお話してきました。

今回は個別原価計算のまとめということで、具体的な数値を使いながら、個別原価計算による製品原価の計算を確認して終了したいと思います。今回は問題のみご提供します。


次回以降から、計算について一緒に考えていきましょう。宿題というかたちで、もしお時間あれば、問題を解いて2つの製品の製造原価をだしてみてください。

当工場では、2つの製品(甲製品、乙製品)を製造しており、両製品とも完成した。 製品製造のためにかかった費用は以下のとおりである。

1. 主要材料費110,000円(甲製品60,000円、乙製品50,000円)
2. 買入部品費15,000円(甲製品9,000円、乙製品6,000円)
3. 補助材料費7,500円
4. 直接工賃金消費額
   直接作業時間分80,000円(甲製品45,000円、乙製品35,000円)
   間接作業時間分20,000円
5. 間接工賃金消費額 31,000円
6. 外注加工賃29,000円(甲製品20,000円、乙製品9,000円)
7. 減価償却費6,500円
8. 水道光熱費10,000円
9. 法定福利費 8,000円
10. 福利施設負担額 5,000円
11. 製造間接費合計金額〔各自推定〕円を直接作業時間を基準に各製品に配賦する。
  甲製品45時間、乙製品35時間

① 間接材料費はいくらか
② 間接労務費はいくらか
③ 間接経費はいくらか
④ 甲製品の完成品原価はいくらか
⑤ 乙製品の完成品原価はいくらか

具体的な計算は次回以降に確認していきましょう。