プロジェクトマネージャがコストを考えるための原価計算的思考

▼1▲ 原価の分類 個別原価計算のまとめ~その2~
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■ 今回は、前回の問題についての解答・解説を加えていきたいと思います。
今回は、解答と計算手続きの流れまで、次回に費目別の分類のまとめをして、
この問題の解説も終わりにしたいと思います。
まだ、前回の問題を見ていない方は、前回のメルマガをご覧なった後に解答
解説をご覧いただければと思います。

では、まず解答です。

① 間接材料費はいくらか…7,500円
② 間接労務費はいくらか…59,000円
③ 間接経費はいくらか…21,500円
④ 甲製品の完成品原価はいくらか…183,500円
⑤ 乙製品の完成品原価はいくらか…138,500円

答え出ましたでしょうかね。
この問題を解くにあたっては、計算用紙に簡単な各製品に原価を集計する表(これを 原価計算表といいます)を作成するのが、わかりやすいかと思います。(具体的計算は 次回)

その、原価計算表の記入にあたっての流れは以下のとおりになります。

1. 問題文より費目別の分類を行う…どの費目が、直接材料費、直接労務費、直接経費、間接材料費、間接労務費、間接経費のどれに属するかを分類します。

2. 上記1.のうち製造直接費は各製品ごとに消費額が判明しているので、各製品ごとの かかった金額を原価計算表に集計していきます。

3. 製造間接費については、どの製品につかったかが特定できないので、配賦基準を用いて各製品に配賦を行います。当問では直接作業時間により、製造間接費の金額を各製品に配賦し、製品ごとの配賦額を原価計算表に記入していきます。

4. 3.の終了段階で、工場の製造原価は甲製品、乙製品に按分されていますので、甲製品、乙製品がそれぞれ完成したか、仕掛中か確認し、完成していれば完成品原価、仕掛中であれば月末(期末)仕掛品原価となります。

あとは、分類、数値のあてはめをしていきましょう。
具体的な計算は次回確認します。